2018/12/08 07:00




逗子のアクセサリーブランド “beachy treasures” の “wave” シリーズは「身につけたまま海に入れるアクセサリー」というのがコンセプト。その最大の特徴は、素材にあります。全てのアイテムで、国産・無垢の「真鍮(しんちゅう)」を使用しています。


真鍮は、銅と亜鉛の合金で、見た目の輝きが金に似ていながら安価であるため「貧者の金」との呼び名があります。金に比べると強度があるため、古来より建築資材や家具、船具などに使用されてきました。


一方で、貴金属と呼ばれる金、銀、プラチナと比較すると、表面が酸化して変色しやすいという特徴があります。そのため、真鍮をアクセサリーに使用するときは、表面に金メッキをかけることが一般的です。


世の中に出回っているアクセサリーのうち、無垢の金、銀、プラチナを使用しているものはごくわずか(とっても高価です!)。それ以外のアクセサリーのほとんどは、金具部分(主に真鍮が使われることが多い)にメッキをかけたものが使われています。


waveシリーズのアクセサリーには、あえてこの「金メッキ」を使用していません。その理由は、「金メッキは、いずれ剥がれるから」。





市販のアクセサリーにメッキがかけてあるのは、安価で製作できるメリットがあるからです。仕上がりは美しく、くもりや変色の心配も当面はいりません。販売する側にとっても、在庫の経年劣化を気にしなくて良いというのは最大の利点です。無垢の真鍮であれば変色してメンテナンスが必要になるところでも、メッキがかかっていれば着用しない限りはメッキが剥がれることはほぼありません。


この「着用しない限りは」というところがポイントです。金メッキは、肌に触れたり水に濡れたりと日常の使用の中で、どんどん剥がれていきます。waveシリーズはつけたまま海に入るということを前提としていますが、メッキにとって潮水は天敵。もしメッキのアクセサリーをつけて海に入ってしまったら、ものの数ヶ月でメッキがまだらに剥がれ、つけることを躊躇するほど醜くなってしまうでしょう。




ショップで買ったアクセサリーをつけて海水浴に行ったら「夏が終わる頃にはゴールドがシルバーになってしまった」または「まだらに汚くなってしまった」。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか?


そうなった状態のものをメンテナンスしようとすると、一度綺麗にメッキを剥がし、磨き上げた上で再度メッキをかけ直す必要があります。これはプロの職人や専門の設備がある工場でないと難しいでしょう。けれど、メッキさえかけていなければ、酸化している表面を磨くことで、またもとの輝きを取り戻すことができるのです。

 

購入して頂いたお客様に少しの手間をとっていただくことで、「使い捨て」ではなく、一生使っているけるアクセサリーをお届けしたい、そんな願いも込められています。







大変そうに見える真鍮のお手入れですが、実はとても簡単です。

普段のお手入れは石鹸水で洗浄するだけで充分です。くもりが気になるときは、レモンの切れ端で磨いてみて下さい。しばらくお手入れができなくて変色が強くなってしまったときは、市販の金属磨き布やクリームを使用してみて下さい。


物が豊かな現代の暮らし。街には最新の流行を反映した大量生産のアクセサリーがたくさん出回っています。ファストファッションの洋服のように手軽に、そしてびっくりする程安く手に入れたアクセサリーは、たった数回使っただけで捨てられてしまうこともしばしばあります。


安価に手に入れることができる大量生産・大量消費経済の裏側には、重大な人権侵害や環境破壊の問題があります。自分が身につけるものは、自分の信念を反映したものであって欲しい。そう願うお客様を、ささやかながら応援しています。





大切なあの人へのクリスマスプレゼントに。ギフトパッケージも無料です。


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